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Google検索データ訴訟、DMCA請求の大半が却下 スクレイピング巡り

Googleが検索結果スクレイピング業者SerpApiをDMCA違反で訴えた裁判で、米連邦地裁がGoogle側請求の大半を却下しました。SerpApiは『誰もインターネットを所有していない』と主張。AIデータスクレイピングを巡る法廷闘争が続いています。

出典
3件 主な出典
公開日時
AI利用範囲
AIによる要約・執筆(機械チェック実施)

重要ポイント

  • Googleは2025年12月19日、検索結果を無断で収集・転売しているとして、テキサス州拠点のスクレイピング企業SerpApiをDMCA第1201条違反で提訴していました
  • 争点は、Googleの検索結果表示前に置かれたボット検知システム「SearchGuard」を回避する行為がDMCA違反に当たるかどうかでした
  • 2026年7月20日、連邦地裁のイヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャース首席判事はSerpApiの申し立てを認め、著作権のない検索結果に関するGoogleの請求を修正の余地なく却下しました
  • ナレッジパネル内の著作権画像など、限定的な請求のみ21日以内の訴状修正が認められました
  • Redditも2025年10月、SerpApiやPerplexity等を対象に類似のDMCA訴訟を別途提起しており、こちらは審理が続いていると報じられています

このニュースを仕事でどう使うか

  1. 海外の検索データやSNSデータをAPIやスクレイピング経由で活用しているサービス・ツールを利用している場合、提供元の利用規約変更や訴訟リスクが自社サービスの継続性に影響する可能性がある点は留意が必要です。
  2. 編集部としては、こうした海外の法的動向を定点観測しつつ、データ調達元の契約条件やAPI提供状況の変化に注意を払うことをおすすめします。
  3. 具体的な契約対応や法的リスクの判断については、個別に専門家へ相談することをおすすめします。

Googleが検索結果のスクレイピング業者SerpApiをDMCA(デジタルミレニアム著作権法)違反で訴えていた裁判で、米カリフォルニア北部地区連邦地裁は2026年7月20日、Google側の請求のほとんどを却下する決定を下しました。裁判所は、著作権で保護されていないコンテンツへのアクセスをブロックする仕組みは、そもそもDMCAが想定する「著作権保護のための技術的制御手段」に当たらないと判断しました。SerpApiのCEOはこの判決を受け「誰もインターネットを所有していない」と表明し、GoogleやRedditが自社の立場を守るためにDMCAを使う姿勢を批判しています。Google自身にもナレッジパネル内の画像等に関する一部請求で訴状修正の機会が残されており、係争は完全には終わっていません。

背景

DMCA(デジタルミレニアム著作権法)は、DVDの暗号解除など著作権保護技術の回避を禁じる目的で1998年に制定された米国法です。近年、AI企業や検索データ業者によるWebスクレイピングが急増する中、GoogleやRedditのような大手プラットフォームは、著作権法そのものではなく「アクセス制御の回避」を根拠にスクレイピング業者を訴えるケースが目立つようになっています。SerpApiは、検索順位トラッキングツールやSEO分析サービス向けにGoogle検索結果のデータをAPI経由で提供する企業で、マーケティング業界で広く利用されています。

詳細

Googleは2025年12月19日、SerpApiがボット検知システム「SearchGuard」を回避して検索結果を大量に収集し、第三者に再販しているとして、DMCA第1201条(a)(1)(A)および(a)(2)違反で提訴しました。これに対しSerpApiは、SearchGuardは「CopyrightGuardではない」、つまり著作権保護のための仕組みではなく単にアクセスを制限する仕組みに過ぎないと反論していました。

2026年7月20日、ゴンザレス・ロジャース判事はSerpApiの申し立てを認め、Google側の請求の大半を却下しました。判決は、Google自身の主張によれば検索結果は著作権コンテンツと非著作権コンテンツが混在しており、SearchGuardは著作権で保護された著作物への「効果的なアクセス制御」を構成しないと指摘しています。一般的な検索結果に関する請求は修正の機会なく却下された一方、ナレッジパネル内の著作権画像など一部の請求に限っては、21日以内の訴状修正が認められました。この間、証拠開示手続きも停止されています。

SerpApiのCEOであるジュリアン・カレギー氏は判決後、「Googleはインターネットを所有していると考えている。それが今回の訴訟の本音であり、これまで静かに抱いていたものを突然大声で叫び始めたのだ。しかし問題は、誰もインターネットを所有していないということだ。法律もそれを明確にしている」と述べたと報じられています。同氏はさらに、Google自身が「世界最大のスクレイパー」であり、著作権の有無を区別せず、許可も得ずにインターネット上の公開ページをクロールしてインデックス化することで事業を築いてきたと指摘しています。

なお、Redditも2025年10月、SerpApiやPerplexity、Oxylabs、AWMProxyなどを相手取り、Google検索結果経由で間接的にReddit上の投稿がスクレイピングされたとしてDMCA違反で別途提訴しています。Redditはユーザー投稿そのものの著作権を保有しているわけではなく、被告企業もReddit自体を直接スクレイピングしていないにもかかわらず、Googleの技術的保護手段の回避を根拠に提訴した点について、専門家からは「奇妙な法理論」との指摘も出ていると報じられています。Redditの背景には、Googleとの間で結んだReddit投稿データへの大型ライセンス契約があり、この契約を回避する形でデータが流通していることへの反発があるとみられます。

なぜ重要か

今回の判決は、AI企業やデータ企業によるWebスクレイピングを巡る法的紛争において、著作権法(DMCA)を「アクセス制御」の根拠として使うことに司法が慎重な姿勢を示した事例といえます。日本でも生成AIの学習データ収集や検索データの二次利用を巡る議論が活発化しており、プラットフォーム企業がどこまで自社サイトへのアクセスを技術的・法的に制限できるかは、AIサービスを提供する企業やそのデータを利用する企業双方にとって関心の高いテーマです。米国の判例が日本の実務に直接適用されるわけではありませんが、海外プラットフォームの利用規約や技術的制限の解釈、今後の交渉スタンスを考える上での参考情報になり得ます。

今後の見通し

Googleはナレッジパネル内の著作権画像等に関する請求について、21日以内に訴状を修正できるとされており、争いが完全に終わったわけではないと報じられています。Redditが起こした別訴訟の行方も含め、大手プラットフォームとスクレイピング業者・AI企業との間の法的攻防は今後も続くとみられます。

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