Melius、2000万ドル調達 元Rampの技術者が初代製品を捨てて転換
元Rampのエンジニア3人が創業したMeliusが、CRV主導の2000万ドルのシリーズAを含む総額2500万ドルを調達した。広告費の管理ツールをやめ、広告素材を生成するAIに切り替えた。公開から2カ月で年換算売上高100万ドルを超えたという。
重要ポイント
- Meliusは総額2500万ドルを調達した。シリーズAの2000万ドルはCRVが、シードの500万ドルはGeneral Catalystがそれぞれ主導した
- 共同創業者のJoowon Kim氏、Young Kim氏、Arnav Ramu氏は、3人ともRampでエンジニアとして働いていた
- 最初の製品は広告費の管理と最適化を助けるAIツールだった。6カ月ほどで見切りをつけ、コードをすべて捨てた
- 現在は広告素材やキャンペーンそのものを生成する「クリエイティブ作業のためのエージェントラボ」を掲げている
- 7月にステルス状態から出て、2カ月で年換算売上高が100万ドルを超えたと報じられている
AIで広告キャンペーンや画像、動画を生成するプラットフォーム「Melius」が、総額2500万ドルの資金調達を発表した。米TechCrunchが2026年10月6日に報じた。CRVが主導した2000万ドルのシリーズAと、General Catalystが主導した500万ドルのシードラウンドを合わせた額となる。創業者3人はいずれも法人支出管理のRampでエンジニアをしていた。最初に作った製品はコードごと捨て、いまの事業に切り替えたという。
背景
広告運用の分野では、出稿先や入札額を調整して費用対効果を上げる「パフォーマンスマーケティング」向けのツールが早くから広まってきた。ここ数年で画像生成AIや動画生成AIの性能が上がり、広告用のバナーや短い動画をAIで量産する動きも広がっている。予算配分を最適化するツールから素材そのものを作るツールへと、スタートアップの狙いどころも移りつつあるとみられる。
「エージェントラボ」と言われても、普通の画像生成AIと何が違うのですか?
複数の生成AIを1つの画面でつなぎ、AIエージェントに指示を出しながら作業を進める点が違います。1枚ずつ作るだけでなく、広告キャンペーン一式の生成まで想定しています。
詳細
TechCrunchによると、3人は1年以上前に、AIを使ったパフォーマンスマーケティングツールを立ち上げた。マーケターの広告費の管理や最適化を助ける製品だったが、6カ月ほど開発を続けたところで「先がない」と判断した。Joowon Kim氏は「コードベースを丸ごと捨てた。全部燃やした」と振り返っている。そのうえで、広告費を管理する道具をやめ、クリエイティブ素材やキャンペーンを生み出す道具づくりに軸足を移した。
新しいMeliusは、経験豊富なクリエイティブディレクターも含めて誰もが、普段の言葉で指示するだけでアイデアを形にできる場を目指すとしている。テック系メディアのRuntimeWireによれば、画像・動画・音声・テキストの生成を「ノード」として無限に広がるキャンバスに並べ、線でつないで複数のモデルを1カ所から動かす仕組みになっている。同社のエージェントは「Mel」と呼ばれ、作業の指示出しや出力の調整を担う。生成モデルは自社で開発せず、外部のモデルを組み込んでいるという。
想定する利用者として、広告代理店やクリエイティブディレクター、映像制作者、マーケター、EC事業者などが挙がっている。用途の例はコンセプトボードや絵コンテ、AIによる短編映像、営業資料など幅広い。RuntimeWireは料金プランについて、月額17ドルのCreator、43ドルのGrowth、240ドルのProfessionalに、個別見積もりのEnterpriseを加えた4段階と伝えた。本社はニューヨークに置いている。
事業は早い段階から売上を立てている。7月にステルス状態から出てから2カ月で、年換算売上高が100万ドルを超えたとTechCrunchは報じた。同じ領域にはHiggsfield、Krea、Flora AIといった競合がいる。このうちHiggsfieldは8月に評価額54億ドルとなり、年換算売上高は7億ドルを超えていると報じられている。
Kim氏は「プレイヤーが多いのは、かなりわくわくすることだ」と話し、市場の大きさに自信を見せた。自らをソーシャルメディアのインフルエンサーと称するKim氏は、小学生のころから短い動画を作り続け、YouTuberになることを夢見ていたという。
関連ワークフロー
コードレビュー依頼文とドキュメントの下書きを作る
- 想定時間
- 目安15分
- 難易度
- ふつう
- 使用ツール
- ChatGPT・Claude・Gemini
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