Grok、トランプ氏のマドゥロ拘束判断前に助言か
米TIME誌は、トランプ大統領が2025年12月にイーロン・マスク氏のAIチャットボット「Grok」へベネズエラ情勢を質問し、マドゥロ大統領拘束への国民の反応を尋ねていたと報じた。TechCrunchなど複数メディアが伝えている。
重要ポイント
- TIME誌によると、2025年12月にマスク氏がホワイトハウスの大統領執務室を非公開で訪れた際、トランプ氏は何時間もGrokに質問していたという。
- トランプ氏は「米国がマドゥロ氏を拘束したらベネズエラ国民はどう反応するか」とGrokに尋ねたと報じられている。
- Grokはマドゥロ氏を「抑圧的で極めて不人気な独裁者」とし、多くの国民が失脚を祝うだろうと回答したとされる。
- 米国は2026年1月3日にベネズエラへ侵攻してマドゥロ氏を拘束し、現地では祝賀が起きた。トランプ氏はGrokを「天才的」と受け止めたという。
- 証言の出所はその場に居合わせたホワイトハウス関係者とされ、TechCrunchの記事にはホワイトハウスやxAIのコメントは載っていない。
米国のトランプ大統領が、ベネズエラのマドゥロ大統領を拘束する作戦を命じる前に、イーロン・マスク氏率いるxAIのAIチャットボット「Grok」に意見を求めていたと、米TIME誌が報じた。TechCrunchが2026年10月1日に伝えた。報道によると、Grokはマドゥロ氏を「抑圧的で極めて不人気な独裁者」と評し、多くの国民が失脚を祝うだろうと答えたという。トランプ氏はその翌月に作戦を命じている。
背景
Grokはマスク氏が設立したAI企業xAIが開発する対話型AIで、X(旧Twitter)上でも利用できる。トランプ政権とベネズエラのマドゥロ政権は対立を深めており、米国は2025年9月からベネズエラの船舶に対する軍事攻撃を始めていたと報じられている。生成AIの軍事・行政利用が広がるなか、国家指導者がチャットボットの回答をどう扱ったかに関心が集まっている。
大統領がAIの答えで作戦を決めたということですか?
報道の範囲では、Grokに質問した事実と、その翌月に作戦が命じられた時系列までが伝えられています。Grokの回答が決定をどこまで左右したかは、記事からは判断できません。
詳細
TIME誌の記事は、トランプ氏がテック企業の経営者やAIの能力に傾倒している様子を描く中でこの逸話を紹介した。同誌によると、2025年12月にマスク氏が大統領執務室を秘密裏に訪問した際、トランプ氏は自身の大統領職やレガシーについて何時間もGrokに質問していたという。情報源は、その場にいたホワイトハウスの現職関係者としている。
米MS NOWの報道によると、トランプ氏はベネズエラ船舶による米国への麻薬密輸に関連する質問も重ねていた。その流れで、マドゥロ氏を拘束した場合の国民の反応を尋ねたとされる。Grokは多くのベネズエラ国民が失脚を祝うだろうと答えたと伝えられている。
米国は翌月の2026年1月3日にベネズエラへ侵攻し、マドゥロ氏を拘束した。現地で祝賀が起きたことを受け、トランプ氏はGrokを「天才的」だと考えるようになったとTIME誌は報じた。マスク氏は拘束作戦の直後にトランプ夫妻と夕食を共にし、その写真をXに投稿していたことも当時報じられている。
TechCrunchは関連する動きとして、国防総省が2026年6月にイランとの戦争でGrokを使用したと発表したことを挙げた。さらに9月30日には、国防総省がマスク氏とPalmer Luckey氏を軍事技術の研究に関わる役職に任命したとしている。政権中枢とxAIの距離が近づいていることが、複数の報道から浮かび上がった。
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