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Liquid AI、精度97%維持の4ビット量子化モデル「LFM2.5」公開

米Liquid AIが、軽量言語モデル「LFM2.5」シリーズの4ビット量子化チェックポイントを公開しました。訓練段階から量子化を織り込む「QAD」という手法により、複数のベンチマークで量子化前の精度の96.5%〜97.4%を回復したと報告しています。

出典 LFM2.5 Q4_0 Checkpoints from Quantization-Aware Distillation 公開 読了 約5分
出典
1件 主な出典
公開日時
AI利用範囲
AIによる要約・執筆(機械チェック実施)

重要ポイント

  • Liquid AIが2026年8月19日、LFM2.5シリーズの4ビット量子化版(Q4_0フォーマット)を公開したとブログで発表
  • 対象モデルは230M・350M・1.2B-Instruct・2.6Bの4サイズ
  • 「Quantization-Aware Distillation(QAD)」という手法で、高精度な教師モデルの知識を量子化済みの生徒モデルへ蒸留
  • GPQA Diamond・MMLU-Pro・IFEval・GSM8K・AIME25など複数のベンチマークで、量子化前(BF16)の平均精度の96.5%〜97.4%を回復したと報告
  • スループットも230M/350Mモデルで4〜33%、1.2B/2.6Bモデルで3〜14%向上したとしている
  • llama.cppのllama-cliコマンドから直接ダウンロード・実行できる形で公開

このニュースを仕事でどう使うか

  1. 現時点では英語圏の技術ブログでの発表であり、日本語タスクでの精度検証や商用ライセンスの詳細は記事内で確認できていません。
  2. 自社サービスへの組み込みを検討する場合は、まず自社データ・自社言語でのベンチマークを行い、ライセンス条件を個別に確認することが前提になります。
  3. エッジ側でAIを完結させたい(通信費・レイテンシ・データ持ち出しの制約がある)企業にとっては、選択肢の一つとして動向を追っておく価値はありそうです。

米Liquid AIが、軽量言語モデル「LFM2.5」シリーズについて、スマートフォンなど省メモリ環境向けに4ビット量子化した新チェックポイント群を2026年8月19日に公開したと、同社のHugging Faceブログが伝えました。今回のモデルは「Quantization-Aware Distillation(QAD)」と呼ぶ手法で作られており、通常の量子化で失われがちな精度の大部分を保っている点が特徴だとしています。対象は230M・350M・1.2B-Instruct・2.6Bの4サイズで、Hugging Face上でGGUF形式として配布されています。エッジデバイスでの高速・低メモリ実行を狙った取り組みです。

背景

スマートフォンやノートPC、ラズベリーパイのような組み込み機器でAIモデルを動かす「エッジAI」への関心が高まる中、モデルの重み(パラメータ)を32ビットや16ビットから4ビットなどに削減する「量子化」が広く使われています。ただし量子化は一般に推論精度を落とすトレードオフを伴い、特に学習後にまとめて圧縮する従来型の「ポスト訓練量子化(PTQ)」では、精度の劣化が無視できない場合があります。Liquid AIはこれまでもLFM2シリーズなど、スマートフォンやエッジデバイス上での高速動作を売りにした軽量モデルを展開してきており、今回のQAD手法もその延長線上にある取り組みです。

詳細

今回公開されたのは、LFM2.5シリーズ4モデル(230M・350M・1.2B-Instruct・2.6B)を4ビットのQ4_0フォーマットで量子化したチェックポイント群です。通常の量子化では学習済みモデルを後から圧縮するため精度低下が起きやすいのに対し、Liquid AIが採用したQADは、量子化していない高精度な「教師モデル」の出力を、量子化された「生徒モデル」に学習させる形で蒸留を行う手法です。訓練の過程であらかじめ量子化を織り込むことで、圧縮後の精度低下を抑えることを狙っています。

ブログによれば、QADで作られたモデルは、GPQA Diamond・MMLU-Pro・IFEval・GSM8K・AIME25といった複数のベンチマークにおいて、量子化前(BF16)の平均精度に対して96.5%〜97.4%(モデルにより異なる)を回復したとしています。あわせて、量子化によるファイルサイズ縮小の効果で、230Mおよび350Mモデルではスループットが4〜33%、1.2Bおよび2.6Bモデルでは3〜14%向上したとも報告されています。

検証環境としては、MacBook ProやNucBox EVO-X2、Samsung Galaxy S26 Ultra、Raspberry Pi 5といった実機での動作結果が示されており、パソコンだけでなくスマートフォンや小型ボードコンピューター上での実運用を意識した内容になっています。公開されたモデルはHugging Face上の「LiquidAI/LFM2.5-*-GGUF」といったリポジトリから入手でき、llama-cli -hf LiquidAI/LFM2.5-350M --hf-file LFM2.5-350M-QAD-Q4_0.ggufのようなコマンドで、llama.cpp経由でそのまま実行できる形で配布されています。

なぜ重要か

軽量モデルをスマートフォンやエッジ機器で動かす際、量子化によるメモリ・速度の恩恵と、精度低下のトレードオフは長らく課題とされてきました。今回の報告が示すように、訓練段階から量子化を織り込むことで精度回復率が97%前後まで高まるのであれば、クラウドに頼らずローカルで動く実用的なAIアプリの選択肢が広がる可能性があります。特に通信環境やコスト、データを外部に出したくない用途では、こうした小型・高効率モデルの意味は大きくなります。日本国内でも、店舗端末や工場機器、モバイルアプリへのAI組み込みを検討する企業にとって、参考になる技術動向といえるでしょう。

読者

量子化モデルって結局どのくらい実用に耐えるレベルなんですか?

ヌマ(編集部)

記事の数字通りなら量子化前の97%前後の精度を維持できるとのことで、用途次第では十分実用域に入りそうです。ただしベンチマーク上の話なので、自社の用途での実測確認は必要です。

今後の見通し

Liquid AIは今後も軽量モデルのラインアップ拡充や量子化手法の改良を続けるとみられますが、他社の量子化技術との精度・速度比較や、日本語を含む多言語での実力については、今後の追加検証が待たれます。エッジAI分野では今回のような「訓練時に圧縮を織り込む」アプローチが増える可能性があり、同種の取り組みが他のモデル開発元にも広がるかが注目されます。

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