ChatGPTとGeminiが相次いで「10億ユーザー」到達を発表
Google CEOのサンダー・ピチャイ氏はGeminiアプリの月間利用者が10億人を超えたとXで発表しました。OpenAIも7月末、自社AIモデル全体で10億人超の利用者がいるとブログで明らかにしており、両社がほぼ同時期に大台到達を公表した形です。
重要ポイント
- Google CEOサンダー・ピチャイ氏が2026年8月11日、X上でGeminiアプリの月間アクティブユーザー(MAU)が10億人を超えたと発表
- ピチャイ氏はGeminiを「Google史上最も成長が速い製品」と表現。Google製品としては通算14個目の10億ユーザー到達
- OpenAIは7月31日のブログ投稿で、ChatGPTやコーディング特化AI「Codex」、業務連携機能「ChatGPT Work」を含む自社AIモデル全体の利用者が10億人を超えたと明らかにしていた
- OpenAIの発表は大々的な告知ではなく、ブログ投稿の中でやや控えめに触れられていたとThe Vergeは指摘
- GeminiはAndroidスマートフォンにプリインストールされており、これも10億人という数字に含まれているとみられる
このニュースを仕事でどう使うか
- 中小企業やビジネスパーソンにとっては、ChatGPTやGeminiのいずれも既に「一部の先進的な人が使うツール」ではなく、広く普及した基盤になりつつあると捉えるのが妥当です。
- ただし、公表される利用者数の指標は各社で定義が異なるため、導入検討時にはヘッドライン数字だけでなく、自社の業務に必要な機能や料金体系を個別に比較する視点が引き続き重要です。
Googleのサンダー・ピチャイCEOは2026年8月11日、X(旧Twitter)への投稿でAIチャットアプリ「Gemini」の月間アクティブユーザー数が10億人を突破したと明らかにしました。ピチャイ氏はGeminiを「Googleがこれまでに出した製品の中で最も成長が速い」と表現し、Google製品として10億ユーザー到達は14例目になるとしています。これに先立ち、OpenAIも7月31日付のブログ投稿で、ChatGPTを含む自社AIモデル全体の利用者が10億人を超えたと発表していました。両社がほぼ同時期に「10億人」到達を掲げた形ですが、集計対象や期間の定義には違いがあります。
背景
生成AIチャットサービスは2022年末のChatGPT公開を機に急速に普及し、月間利用者数は業界の勢いを測る代表的な指標になっています。Googleは検索エンジンの「AI Overview」やAndroid端末へのGemini組み込みを進めており、既存の巨大な配信網を使って急速にユーザー基盤を広げてきました。「10億ユーザー到達」はGmailやGoogle検索、YouTubeなど過去の大型サービスも通過してきた節目で、Google社内では製品が主流化した証として扱われてきました。
GeminiとChatGPT、結局どっちが多く使われているの?
単純比較はできません。OpenAIの10億人は複数のAIモデル利用者の合計、Geminiの10億人はGeminiアプリの月間利用者で、集計の物差しが違います。
詳細
GoogleのGeminiアプリは、2025年5月時点で月間アクティブユーザーが4億人程度だったと報じられており、そこから1年余りで10億人へと拡大したことになります。背景には、Android端末へのプリインストールや、Google検索の「AI Overview」からGeminiへ誘導する導線の強化があるとみられます。ピチャイ氏は自身のX投稿で、Geminiを「Googleがこれまで出した製品の中で最も急成長している」と評しました。
一方のOpenAIは7月31日、公式ブログで「私たちのモデルは現在、10億人を超えるアクティブユーザーと200万を超える企業に利用されている」と発表しました。この数字はChatGPTアプリだけでなく、プログラミング支援AI「Codex」や外部サービス連携機能「ChatGPT Work」なども含めた合計とみられます。OpenAIは当初、2025年末までに週間利用者10億人到達を目標に掲げていましたが、実際の到達はそれよりも数カ月遅れたと報じられています。
The Vergeは、Googleが公表したGeminiの数字が「月間」ベースである一方、OpenAI・ChatGPT側でこれまで語られてきた実績の多くは「週間」ベースであり、単純な比較は難しいと指摘しています。月間ユーザー数は一般に週間ユーザー数より大きくなるため、集計期間の違いを踏まえずに「どちらが多いか」を論じることはできません。
なぜ重要か
生成AIチャットが世界的に「10億人規模」の日常インフラになったことを示す出来事です。日本の読者にとっても、ChatGPTやGemini、あるいはそれらを組み込んだ検索・スマホ機能に日々触れる機会がすでに珍しくない状況だと裏付けるニュースといえます。同時に、両社が発表する「10億人」の定義がそれぞれ異なる点は、AI業界の統計を読む際の注意点として覚えておく価値があります。単一の指標だけでサービスの優劣を判断するのは早計です。今後もこうした利用者数の発表は、各社のアピール材料として増えていくとみられます。
今後の見通し
GoogleとOpenAIの競争は今後も、利用者数だけでなく機能面・料金面でも続くとみられます。AnthropicのClaudeやxAIのGrokなど他のAI企業も、同様の規模拡大を目指す動きを強めると予想されますが、巨大な無償ユーザー基盤をどう収益化するかは各社共通の課題として残りそうです。
関連する仕事・業種
関連ツール
ChatGPT
OpenAI
文章作成・要約・翻訳・アイデア出しなど幅広い言語作業に対応する対話型AIアシスタント
データ取扱い: 設定のデータコントロールから、会話をモデルの学習に使うかどうかを選べる 出典
Claude
Anthropic
文章作成・要約・資料の読み込み・コード作成などに使える対話型AIアシスタント
Gemini
Googleが提供する、文章作成・調べもの・要約などに対応する対話型AIアシスタント
データ取扱い: Gemini Apps Activityの設定で、会話を学習や人によるレビューの対象にするかを管理できる 出典
関連ワークフロー
顧客からの問い合わせメールへの返信たたき台を作る
- 想定時間
- 目安10分
- 難易度
- やさしい
- 使用ツール
- ChatGPT・Claude・Gemini
請求書・領収書から仕訳の下書きを作る
- 想定時間
- 目安15分
- 難易度
- ふつう
- 使用ツール
- ChatGPT・Claude・Gemini
関連記事
- ニュース NEW
米国防総省、ChatGPTとGrokを軍用ポータルに追加
The Pentagon now has its own version of ChatGPT and Grok - TechCrunch·
- ニュース NEW
マスクのSpaceX新工場、タービン量産で汚染懸念
Musk's faster path to more gas turbines comes with pollution problem - TechCrunch·
- ニュース NEW
ソニー・ワーナー、Anthropicを著作権侵害で提訴
Sony Music and Warner Chappell are suing Anthropic - The Verge·
毎週金曜、AIまとめを無料でお届け