本文へ移動
tappuri.ai
ニュース

全米ヒット曲「Rubberz」はAI製? Treblo公認ツールが裏付け

米ラッパーFenix Flexinのヒット曲「Rubberz」がAI生成かどうか、Treblo社の新検出ツールが「Treblo製の可能性が非常に高い」と判定したとThe Vergeが報じました。

出典
3件 主な出典
公開日時
AI利用範囲
AIによる要約・執筆(機械チェック実施)

重要ポイント

  • Trebloが8月3日(月)、オープンソースの検出ツール「Treblo AI Music Classifier」を公開
  • このツールはTreblo製の楽曲かどうかのみを判定するもので、他社のAI音楽生成ツールは検出対象外
  • Treblo社によると誤検知率は1万分の1未満と説明されている
  • The Vergeが「Rubberz」のMP3をこのツールにアップロードしたところ「Treblo製である可能性が非常に高い」との結果が出た
  • Treblo創業者のRyan Tremblay(ライアン・トレンブレイ)氏は8月3日、AI音楽専門ジャーナリストMarcus Lawrence(マーカス・ローレンス)氏の記事への反応という形で、同曲が自社プラットフォームで生成されたことを認めたと報じられている

このニュースを仕事でどう使うか

  1. AIで生成したコンテンツの出所や真正性を巡る議論は、音楽に限らず文章・画像・動画など幅広いコンテンツ領域で今後も同様に起こり得るテーマです。
  2. コンテンツ制作やマーケティングに携わる日本の事業者にとっては、AI生成物を扱う際の権利関係の確認や、生成の事実をどう開示するかという運用ルールを事前に整理しておくことが、トラブル回避の観点で有用と考えられます。
  3. また、生成AIサービス提供企業自身が検出ツールを公開する動きは、業界内での自主的な透明性確保の一例として今後の動向を注視する価値がありそうです。

米ラッパー、Fenix Flexin(フェニックス・フレキシン)の楽曲「Rubberz」がAI生成なのではないかという疑惑に、新たな裏付けが出てきました。AI音楽生成サービスTreblo(トレブロ)が8月3日(月)、自社製ツールで生成された楽曲かどうかを判定する「Treblo AI Music Classifier」をオープンソースで公開したところ、「Rubberz」を分析した結果が「Treblo製である可能性が非常に高い」と示したのです。米メディアThe Vergeが報じました。

背景

「Rubberz」はFenix FlexinとプロデューサーのPurps on the Beatによる楽曲で、2026年6月5日にFlexxd Up EntとEmpire Distributionを通じてリリースされました。その後Billboard Hot 100で最高58位まで上昇する人気曲となりましたが、同時にAIで作られた楽曲ではないかという疑惑がSNS上で広がっていました。使用が疑われているTreblo(旧Sonauto AI)は、アーティスト名を指定するだけで特定の歌手を模したAIボーカルを生成できる無料ツールで、権利者の許諾なく著名アーティストの声を模倣できる点から、法的にグレー、あるいは違法性が高いとも指摘されるサービスです。Trebloは「Rubberz」がリリースされるわずか2日前にSonauto AIから現在のブランド名へ改称したばかりでした。

詳細

騒動の発端は、ヒップホップのプロデューサーであるMedasin(メダシン)氏が、「Rubberz」は「完全に」AI生成であり、しかも使用ツールはTrebloに特定できるとする詳細な分析をSNSに投稿したことでした。The Vergeを含む複数のメディアはこれ以前から同曲のAI生成疑惑を報じていましたが、Medasin氏の投稿はツール名まで踏み込んだ点で注目を集めました。

こうした流れを受け、Treblo社は8月3日(月)、自社製ツールで生成された楽曲を検出するための分類器「Treblo AI Music Classifier」をオープンソースで公開しました。このツールが検出できるのはTreblo製の楽曲かどうかのみで、他社のAI音楽生成サービスで作られた楽曲は対象外です。Treblo社は同ツールの誤検知率について「1万分の1未満」と説明しているとThe Vergeは伝えています。The Vergeが実際に「Rubberz」のSoundCloud版MP3をこのツールにアップロードして分析させたところ、結果は「Treblo製である可能性が非常に高い(Very likely Treblo)」というものでした。

さらに同日、Treblo創業者のRyan Tremblay氏が、AI音楽専門ジャーナリストMarcus Lawrence氏による記事への反応という形で、「Rubberz」が自社プラットフォームで生成された楽曲であることを認めたと報じられています。一方でFenix Flexin本人はAI生成であるとの指摘を否定していると伝えられており、楽曲の制作過程を巡る当事者間の見解には食い違いが残っています。

なぜ重要か

「Rubberz」はBillboard Hot 100にランクインした楽曲としては初めて、AI生成であることが強く裏付けられた事例として位置づけられています。音楽チャートという主流の商業指標にAI生成コンテンツが食い込んだことは、音楽業界にとって著作権・アーティスト表示・チャート集計ルールなど複数の論点を突きつける出来事です。日本の読者にとっても、AI生成コンテンツがエンタメ業界の主流市場に浸透しつつある実例として参考になります。また、生成物の出所を判定する「AI検出ツール」自体が、生成AIサービスを提供する企業側から出てきたという点も特徴的です。

今後の見通し

Treblo社の分類器はあくまで自社ツールで生成された楽曲の検出に限られており、他のAI音楽生成サービスによる楽曲の真贋判定には使えません。今後、業界全体を横断してAI生成音楽を検出できる仕組みが求められるようになるかどうか、また「Rubberz」を巡るチャート上の扱いや当事者の対応がどう推移するかが注目されます。

関連する仕事・業種

毎週金曜、AIまとめを無料でお届け