Googleの研究支援ツール「NotebookLM」に、アップロードした資料をTikTokのような縦型動画で要約する新機能が加わったと海外メディアが報じています。米The Vergeによると、この新機能は60秒程度の縦型動画を自動生成するもので、まずはGoogle AI UltraおよびProプランの契約者向けに提供が始まっています。Googleが公開した例では、1930年代にオーストラリア軍がエミューの大量発生に手を焼いた「エミュー戦争」の逸話が、紙の切り絵風のAIイラストとナレーションで紹介されています。テキスト要約から始まったNotebookLMが、音声・動画へと表現の幅を広げてきた流れの延長にある取り組みといえそうです。
ポイント
- NotebookLMに新機能「Short Video Overviews」が追加され、資料を60秒程度の縦型AI動画に変換できるようになったと報じられている
- 提供は現時点でGoogle AI Ultra・Proの有料サブスクライバーが対象で、無料ユーザーへの提供は今後行われる見通しと伝えられている
- Googleが示した例は、1930年代オーストラリアの「エミュー戦争」を題材にした、紙の切り絵風AIアートとナレーションによる動画
- 複数の海外メディアによれば、画像生成には軽量版のAIモデルが使われ、短時間での生成を重視した仕様とされている
- NotebookLMはこれまでにも音声要約(Audio Overview)やシネマティックな動画要約といった機能を追加しており、今回はその延長線上の展開とされる
背景と詳細
NotebookLMはGoogleが提供する、アップロードした文書やノートなどをAIに読み込ませて要約・質問応答できるリサーチ支援ツールです。当初はテキストによる要約やQ&A機能が中心でしたが、その後、資料の内容を対話形式のポッドキャスト風音声にまとめる「Audio Overview」や、より作り込まれた動画形式の要約機能が加わり、機能の幅を広げてきました。
今回報じられた新機能は、こうした流れの延長として、資料の要点を60秒程度の縦型動画にまとめるものです。縦型という画面比率や短い尺は、TikTokやInstagramのリールなど、スマートフォンで視聴されるショート動画の形式を意識したものとみられます。Googleが公開した例では、オーストラリア軍が1930年代にエミューの大量発生を抑えようとして失敗に終わった、いわゆる「エミュー戦争」の逸話を題材に、紙を切り抜いたようなタッチのAIイラストとナレーションを組み合わせた動画が紹介されています。
複数の海外報道によれば、この機能は現時点でGoogle AI UltraおよびProという有料プランの契約者から順次利用できるようになっており、無料プランのユーザーへの提供は今後行われる見通しとされています。画像生成の部分には、速度を重視した軽量版のAI画像生成モデルが使われていると報じられていますが、モデルの詳細な仕様についてGoogle自身による公式発表は確認できていません。
なぜ重要か
研究資料や学習ノートを短い動画に自動変換できる機能は、忙しい合間に情報を「ながら見」で消化したいというニーズに合致するものです。日本でもTikTokやInstagramのリール、YouTubeショートといった短尺動画の視聴習慣が広がっており、学習・仕事の資料整理にも同様の形式が持ち込まれる流れは注目に値します。教育現場での資料要約や、社内研修動画のたたき台作り、SNS発信のネタ探しなど、活用の幅は広そうです。一方で今回の機能はまず有料プランのみが対象とされており、日本のユーザーが実際に試せる時期や対応言語の範囲は今後の発表を待つ必要があります。
今後の見通し
無料ユーザーへの展開時期や、日本語資料・日本語ナレーションへの対応状況について、現時点でGoogleから詳細な発表は確認できていません。今後、対応言語や生成できる動画の種類が広がっていくかどうかが注目されます。